イケフェス大阪2017 日本橋の家


間口の約3メートル
日本橋の家」は、
いつもなら長蛇の列なのに…
大雨の「せい」…
いやお陰にて待ち時間ゼロ

建物好きならすぐワカル
安藤忠雄さんが設計の
コンクリート打ちっ放し

4階建ての建物内部の動線は
5つの階段を持った複雑なもの。



中庭を動線として利用、
可動式のガラス屋根が付く。

階段下にあるのは
トイレなのだが、
ここが3、4階部分の
唯一のプライベート空間。



若手建築家らによる企画展
Architects of the Year 2017
なるものが行われていて、
それぞれの部屋がアトリエとして、
ココに個性を放っていました。





コンクリの打ちっぱなしって、
雨に濡れたときは、
また違った印象を放ちます。

安藤忠雄さんのオーナー宛ての
手紙にこうあるそうです。
「狭いですが
 全力でつくりましたので、
 全力で住んで下さい」と…

オーナーの金森秀治郎さんは、
ここに18年間暮らされました。

「建築文化のために役立つ場を
 つくるのが夢だった」そうで、
いまはギャラリーに。

安藤忠雄さんの思いに応え、
取り壊すことなく
ギャラリーとして活用された
オーナーさん、
その建築愛が感じられました。









ミニ本より…
「…起伏にとんだ空間で
 しばらく過ごせば、
 出口のない迷路に迷い込んだ
 錯覚を覚えるはずです。

 均質で美しいコンクリート、
 同じ間隔、同じ寸法で
 繰り返し現れる扉や窓、

 そのガラスに反射する景色。
 度々訪れる再会。
 印象的な吹抜けや
 中庭の空間を経由してもなお、
 無限に連続する
 時間を感じさせるのです。

 住まいとしての
 便利さや快適さからは
 ほど遠いかもしれません。
 しかし住まわずとも
 愛され続けるこの建物に、
 建築のちからを
 思わずにはいられません。」


「日本橋の家」
竣工年:1994年(平成6)
設 計:安藤忠雄(安藤忠雄建築研究所)
構 造:鉄筋コンクリート造、4階建
所在地:大阪市中央区日本橋2-5-15

イケフェス2017プログラム
特別公開
日時=10/27(金)〜10/29(日)
   10時〜16時
定員=なし(小学生以上) 参加費=無料
※混雑時には、入場を制限あり

連携プログラム11/12(日)まで
「Architects of the Year 2017
  /越境プロジェクト」が開催

このブログの人気の投稿

異界との出入り口《春日権現験記絵》

2015あけおめ!!

神戸山の手をあるく〜旧ディスレフセン邸