2017年2月9日木曜日

大学をあるく⑤京都大学 工学部土木工学教室本館


京大 吉田キャンパスの赤レンガ
本部構内の北寄りにある
工学部土木工学教室本館」。

赤レンガ造りに
白い花崗岩による装飾、
大きな窓が明るい印象を与えています。
辰野式”を感じさせる出で立ちです。


装飾を打ち出して
白く塗装された金属板が、
玄関天井全面に貼られています。





現在の名称は
総合研究14号館ですが…

1917年(大正6年)に建てられた
煉瓦造り2階建て。

設計は山本治兵衛と永瀬狂三

山本治兵衛(1854ー1919)は、
江戸で大名屋敷の営繕に
携わっていた家の生まれ。
明治草創期の河川整備、
鉄道敷設に関わったそうです。
1898年に京都帝国大学に、
創立工事の責任者を担当。
1907年に京都帝国大学に創設の
建築部の初代部長となった人。

永瀬狂三(1877―1955)は
東京帝国大学建築学科 卒、
辰野金吾の設計事務所などを経て、
1909年に京都帝国大学建築部入り、
山本治兵衛の部下であった人。
山本氏の後任として
第二代建築部長となっています。

両翼は1924年(大正13)の増築。



裏に回ると…

アールの効いた外付け階段。









建物の裏手には中庭スペース。


そこに不思議な
階段の切れ端のようなモノ??
背丈は2mあまりあって、
ただ階段にしては

あまりにも角度が急過ぎます。

実は…
この場所にはテニスコートがあり、
1931年の写真にはコートが
写っているそうでして、
切れ端階段?
の正体は、
テニスコートの審判台なのです。
ツブさなかった人エライです。


「京都大学
  工学部土木工学教室本館」
竣工年:1917年(大正6)
設計 :山本治兵衛・永瀬狂三

※切れ端階段?のことは
 土木工学教室本館(2015.10.16)を参考にしました。