2017年2月8日水曜日

大学をあるく⑤京都大学 工学部建築学教室本館


19922年(大正11)に建てられた、
武田五一が設計した建物。
武田五一は京都帝国大学に
創立した工学部建築学科
初代教授になった人物なので、
武田五一の居城ともいうべき処。

二階正面に設けられたバルコニーを
中心に左右対称の重厚なデザイン。
頂上部の帯状の装飾パラペット
五一さんからり張り切りぶりが、
いまに伝わります。

バルコニーは正面の両端にも…

小豆色というべきか…
チョコレート色という方が、
オシャレかもしれません。

文化財登録されていないのが、
少し不思議ですが…
イマは閉ざされているから、
何か事情があるのでしょうね。

玄関のデザインもヨスです。



窓ガラスから玄関ホールをパチリ。
階段室の緩やかな螺旋階段は、
鉄筋コンクリートならでは。

実はこの建物京大
最初の鉄筋コンクリート造り
瓦屋根でない建物。
いろいろな造作、
武田五一さんが意のままに
って感じです。

調べてみると…
改修プロポーザルの記事
耐震改修と機能改修、
RC外壁内側増打ちなどで
耐震補強を図って、
エレベーターを増築。
トイレも増やして
長く使うのだとか…

側面もしっかりチョコタイル



タイルの貼り方にも工夫チラホラ。

裏手に回ってみると…

湾曲した壁面は、
正面と同じく階段室とか…
階段室の窓には2種類の
ステンドグラスが現存だそうです。

瓦屋根が載った赤煉瓦や
煉瓦造モルタル塗り仕上げ、
木造ペンキ塗りが立ち並ぶなか、
当時の異彩ぶりが想像できます。

アール部分の水切りも…



この突き出した空間は???



チョコタイルは当時の
流行だったようでして、
学内では「建築」のことを、
“キザ”と隠語で呼ばれていたから、
ここに出入りする人たちは、
ベッピンやったんでしょうね。


「京都大学 工学部建築学教室本館」
竣工年:1922年(大正11)

設計 :武田五一
構造 :鉄筋コンクリート造2階建

※ プロポーザル方式とは?
主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、
複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい、
その中から優れた提案を行った者を選定すること。
プロポーザル(proposal)は「企画、提案」。