イケフェス 2016〜 青山ビル


蔦のビル「青山ビル」へ!

イケフェス2016 青山ビル

[特別公開] 定員なし
日時=11/5(土)・6(日) 両日とも9時~17時
 『青山ビル』は元個人の邸宅。
 普段非公開の部分も含め館内を公開。
 一部テナント様のご協力により
 複数のプログラムがございます。
 夜はイケフェス色のライトアップを
 限定でおこないます。


1921(大正10)年に野田源次郎の
個人邸として建てられたもの。
野田源次郎は、「野田屋」という
高級レストランを天満橋と北浜に
構えた実業家。

渡欧の経験が建物に影響している…
というのもベルサイユ講和会議に、
西園寺公望に同行した人だとか。
アーチの玄関。

外観デザインは

スパニッシュ様式で、
設計施工は大林組です。
テラコッタ製
大きな窓台が特徴。


1947(昭和22)年に現オーナーの
先代である青山喜一さんが
野田家から譲り受け、
テナントビルとして
戦後の時を刻んてきたそうです。
外壁の蔦は2代目、
実は甲子園の
株分けしてもらったものです。



階段は木製。

1階に厨房と食堂、
浴室と運転手控室。
2階が両親の子どもたちの部屋、
そして…3階が夫妻部屋。
桜屋珈琲館」になっている部屋、
かつての食堂があったところ、
マントルピースと天井装飾は、
当時のままだそうです。
地階へと続く階段。

オリジナルの
ステンドグラスが残ります。
当時アメリカで開発された
オパールセントグラスが、
多く用いられています。
主階段の踊り場には、
建具の格子にあわされ
分割された反復模様。

[※パンフより転載]
2階個室の具象的モチーフと、
裏階段2階壁に嵌め込まれた
アーチ窓のもの。




エントランスホール

アーチのモチーフが、
多用されていました。




27 青山ビル

所在地 :中央区伏見町2-2-6
建設年 :1921年
設計  :大林組


※オパールセントガラス とは?
アメリカの有名な宝石商ティファニー家の
ルイス・コンフォート・ティファニーによって
19世紀末に開発されたガラス。
動物の骨灰・亜砒酸・蛍石・硅弗化ソーダなどを
ガラス原料に溶解し急冷して再加熱すると、
青白い艶を抑えた不透明から
半透明の乳白色のガラスが作る技法のこと。
酸化金属を入れることによって光の加減や
角度でピンク、ブルー、コバルト、黄など発色する。

その他のイケフェスイベント
[ガイドツアー] 定員なし
日時=11/5(土)・6(日) 両日とも5回
[青山ビル&桜屋珈琲館 スペシャルガイドツアー]
定員 各3名 11/5(土) のみ2回
[ワークショップ] 
定員 各4名 当日先着
日時=11/5(土)・6(日)両日とも6回
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