大学をあるく③ 京都工繊大 村野藤吾の建築展


ブログで洋館とか
近代化遺産を綴っていると
村野藤吾」という設計者に
たどりくことが多くなりました。

美術工芸資料館で行われている
村野藤吾の建築ー
 模型が語る豊饒な世界
」。

村野さんは近鉄グループと

密接な関係があったようで、
今年のサミット会場
志摩観光ホテル」も
彼の設計です。

「美術工芸資料館」の設計は、
京都工繊大の船越暉由さんで、
今は名誉教授になられています。

回りの木々からの
木漏れ日がなんともヨス。

3階の打放しのコンクリートが
せり出している部分は、
正面以外にも設けられていました。

資料館は京都工繊大の前身の一つで
京都高等工芸学校のコレクションが、
そのルーツでなっています。

開館後のポスターコレクションは、
創設時の教授 浅井忠さんが
パリで収集した広告図や、
武田五一さんが集めた
ドイツ語圏のポスターがベースです。

武田五一さん、
同志社のシンボルのひとつ

栄光館の設計を手がけた人です。

京都では京都市役所 本館、
京都大毎会館
京都府立図書館などは、
武田さんのワークです。

大学構内には武田伍一さん
胸像がありました。

こちらはセンターホール。
松ヶ崎キャンパスの
まさしく真ん中にあって、
学生を真ん中にしてるなぁ〜。

北側に立つ田園風景に
似合いそうな「KIT倶楽部」です。

もと「舟岡家住宅離れ」、
京都大学医学部の舟岡省吾教授の
父の隠居住宅として建築されたもの。
建築1929年の
W.M.ヴォーリズの設計住宅。
舟岡教授没後に隣接の
京都工繊大に譲られたものです。

切妻造外壁はモルタル塗、
内部は暖炉付の応接間や
座敷飾りの和室があるとか…

矩勾配の屋根には
ドーマーウィンドウ。

こちらは
同窓会パビリオンとか…

「京都工芸繊維大学
  美術工芸資料館」

建築年:1981年
設計 :船越暉由

「京都工芸繊維大学 
  KIT倶楽部」
舟岡家住宅離れ→
建築年:1929年(昭和4)
改修年:2008年
設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
構造:木造2階建、鉄板葺
【国 登録有形文化財】

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