神戸の異国教会めぐり⑥ 本願寺神戸別院


本壽寺よりも
さらに線路沿いに下ると、
ようやくみえたモダン寺こと、
浄土真宗本願寺派神戸別院」。

もとは浄土真宗に帰依する
信者さんたちによって
寛永16年(1639)に築かれた
善福寺が前身とされています。

  善福寺であったころ

この地に移転された
1878年(明治11)に、
木造で建てらたのですが、
1916年(大正6)に火災から焼失。

  改築前のモダン寺

鉄筋本堂のパイオニアとして、
国内初のインド仏教様式デザインの
寺院建築として完成したのが、
1920年のことだったそうです。

ながらく斬新なスタイルの寺院は、
神戸の高台に異彩を放ち続け、
モダン寺」として多くの人々に
親しまれてきました。

1995年に
モダン寺の面影を残しつつ、
本願寺神戸別院・
兵庫教区教化センターとして、
全面新築され今日に至っています。

改築される前のものは、
大阪市内にある大江ビルヂングや
中央電気倶楽部を
手がけた 葛野壮一郎率いる、
葛野建築事務所の設計で、
意匠を引き継いで改築されています。

尖塔や壁面彫刻などいわゆる
印度式」。

ビルマ(現在のミャンマー)とかの
寺院を参考にしたのだとか?
パゴダやインド王宮、
独特の雰囲気を表現しようと、
そのガンバリが継承されています。

ステンドグラスに
テラコッタ風のアーチ。

そして、
親鸞さんが佇んでおられました。





神戸別院の前の仏具屋、
名前は「モダン堂」でした…

こちら高速神戸の花隈駅、
真っ赤なタイルに覆われた壁。
ここには
阪急電車か山陽電車しか走らず、
阪神電車は入ってこないのだと…

マルーン色に合わせたの?
駅までもが、
エキゾチックな雰囲気でした。

「本願寺派神戸別院・
  兵庫教区教化センター」
宗派:浄土真宗本願寺派
建築年:1930年(昭和5)
改築年:1995年(平成7)
所在地:神戸市中央区下山手通8-1-1

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