神戸海岸通をゆく③ 神港相互館


KIITOよりも海沿いにある角ビル、
十字路に面した
西南隅に出入口を開かれています。

いまは「新港貿易会館」という看板。

神戸税関構内の
小事務所の整理統合のため、
貿易関係各社の出資によって
(株)神港相互館が設立されて、
1929年に着工され、
1930年完成したもの。

そこかしこのアールが絶妙!!

丸窓のデザインはまさにモダンビル。

1階にはおしゃれな
星壁のアートギャラリー。

外灯も建物のフォルムに応じていて、
設計にはかなりのこだわりがあったと
想像できますが、
資料には「設計 (株)神港相互館」と
あるそうで・・・すこし曖昧に。
施工は中島組さんなのだそうです。



外壁はスクラッチタイル貼です。

玄関にはステンドグラス。







表面に白い焼きムラのある
珍しいスクラッチタイル。
それが飽きのこない建物の姿を、
彩っているのだと思います。
実はこのビルの北角は、
日本で一番短い国道174号線の
終点でもあるのです。





神港相互館

→新港貿易会館
建築年:1932年(昭和7)
設計 :不詳
所在地:神戸市中央区新港町8
【国・登録有形文化財】

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