東ひろしま 西條酒水めぐり⑤ 美人の井戸

広島といえば広島東洋カープ
市民球団としてスタートした、
そのシンボルは「たる募金」でした。
親会社のない市民球団は
設立当初から資金難、
日本野球連盟への
加盟金も払えない状況でした。

解散や合併の話が出たころに、
球団存続に必要な400万円は、
本拠地であった広島総合球場入口に
設置された酒樽2つに集まったもの。
その時の樽こそ、
福美人酒造」さんのものだったとか。
福美人を支えるのは「美人の井戸」。
その名の通り、
やわらかくやさしいお酒に変身します。
酒蔵に洋館は付きものなのです。
古い伝統を受け継ぎながらも、
醸造という特権を持つ
富裕層でもあったことを示しています。

事務所として現役に使われていましたが、
外階段がもともとなのかは不明です。
玄関先には杉玉が掲げられています。
洋館の上にも「赤瓦」がみえます。
冬は積雪に見舞われる西條の地、
夏には強烈な陽射しが照りつける土地柄、
その各国な環境に耐えうるのが「赤瓦」。
黒瓦とはちがって、
釉薬に「来待石」が使われています。
高温焼成でガラス釉、
その耐性を生んでいます。
恵比寿庫に聳える赤レンガの煙突
高さは27mもあって、
酒都西條でも一番高いもの。
世に「西条酒造学校」といわれた
福美人酒造さん。
酒造技術者の教育養成と
「発酵工学研究者実践学校」
というのにに指定されています。
酒造りの技を伝えたのが、
酒都西條をリードしてきたといわれる、
先代杜氏の 道面定(どうめん さだむ)さん。
伝統を引き継いだ小味のきいた、
まさにキレのあるするどい酒を楽しみました。 
美人店主 幸山洋子さんにススメられ。
たくさんイタダキマシタ(・ω・)v
HPより


福美人酒造
 東広島市西条本町6-21

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