投稿

7月, 2015の投稿を表示しています

綴り残す愛のことば『愛を積むひと』

イメージ
佐藤浩市 さん、樋口可南子さん、 北川景子 さんに 吉田羊 さん・・・ 元気な 杉咲花 さんも出てる。 強力な個性満開の柄本明さんに、 「踊る」の佐戸井けん太さんも。。。 好きな俳優さんばかりでてて、 豪華キャスト過ぎて 大丈夫かと思いつつ。 7月のファーストデイ は 同窓会の集会もあったので、 半日のお休みを有効に。 『 愛を積むひと 』を観てきました。 ******************* 原作「 石を積むひと 」の原題は、 「 The Pearls of the Stone Man 」で 直訳すれば「 石男の真珠 」。 アメリカは カリフォルニア州のパインマウンテンと 呼ばれる自然豊かな土地で、 「ストーンマン」とあだ名された老人が 亡き妻の願いを叶えるため、 残された人生を費やしてひたすら石を積み、 塀を完成させていく物語です。 老夫婦の愛を軸に、 考え方や意識の異なる若い世代と 老世代が共に支え合って、 よろよい未来を築いていく理想が、 様々な大きさや形の石があって 初めて完成する石壁に重ねて描かれいます。 映画パンフ (「映画の力、小説の力」杉田七重)より ******************* 映画のタイトルにはない 劇中の篤史と良子が、 一年に一粒づつ繋いだ真珠 。 自分たちの身の丈にあるがゆえに、 かけがのない尊く、 夫婦の日々を映し出す存在。 そして・・・ さまざまな力のバランスで 造り上げらた石塀。 大きな存在なものもあれば、 小さな欠片の存在こそが 石塀を支えています。 当たり前だと片付けてしまいがちな、 人と人との関わりこそが これからの時代にこそ、 必要なんだと感じることの できる名作です。 『愛を積むひと」は そんな作品だと思います。 小説『石を積むひと』には、 多くの妻が 残した手紙が出てくるそうです。 明日に何かを残すことには 少し躊躇するジブンがいます。 なにか手紙を遺すなどということは、 これからも皆無やと思いますが、 ボクを愛してくれた人たちの やさしい記憶たちはこれからも 大切にしていきたいと思います。

みむろどうのあじさい

イメージ
三室戸寺の 紫陽花 は まさに満開でした!! 50種・1万株…ピークは過ぎているとか、 でも十分に楽しめました(・ω・)v 杉木立の間のムラサキは、 源氏物語絵巻ゆかりの宇治 らしい。 日本は総じて酸性土が多く、 温暖で 多湿性気候 にピッタリというわけ。 アジサイは日本原産なのですが、 なぜか一時期1,000年ほど、 興味を示してもらえなかった存在なのです。 開花してからも花の色が変わっていく、 ってことが「 移り気 」とか「 不道徳 」?? アジサイの名は、「藍色が集まった」を意の 「 集真藍 」 (あずさい) から転じたとの説が、 中国大陸では別種なのですが、 近代以降では「紫陽花」と綴られます。 平安時代に編纂の日本最古の辞典 『 倭名類聚抄 』には、 和名「 アズサイ(安豆佐為)」 として登場。 朝日新聞の2009年の投票では、 日本一のアジサイの名所の 全国第3位 。 ちなみに・・・ 1位は箱根登山鉄道(神奈川県)、 2位 明月寺 (神奈川県)です。 4位 矢田寺 (奈良県)、 5位 六甲山・摩耶山一帯(兵庫県) なんだそうですよ。 最近では 「 ハートマークあじさい 」なんてのが、 ちと評判になっているらしいですよ。 見つけられなかったというか、 わかんなかったけども。 あじさいのピークは 終わりつつありますが・・・ 本堂前の ハス がそろそろ見頃。 少し早起きして、 開ききる前に訪れたいものです。 三重塔近くには モミジ葉 もありますから・・・ 紅葉のシーズンもよいようです。 「山吹や宇治の焙炉の匂ふとき」 (やまぶきや うじのほいろの におうとき) 芭蕉の句碑・・・ 宇治は山吹の名所である上、 茶の産地でもあります。 茶の焙煎のさかりになると、 きっと茶の匂いが立ち込めるのでしょう。 山吹には匂いがないのだそうです。

三室戸寺の勝ち牛!!

イメージ
三室戸寺 … 兎 と対峙するのは 勝運の牛 。 この牛にはこんな逸話があります。 昔、この宇治の里に 富右衛門 という お百姓の夫婦が住んでいました。 彼らはやっとのことで手に入れた 子牛が弱々しいので、 毎月の 三室戸寺の観音詣 に 連れていっては、 境内の草を食べさせていました。 すると… 牛は何か粘液のついた丸いものを 吐き出しました夫婦はそれを洗い清め、 牛玉 として大切にしていたそうです。 玉を吐いたあと 牛はどんどん元気になり 大きく育っていきました。 牛のことが評判になると 欲深の権兵衛 がぜひ自分の牛と 闘わせたいといってきました。 夫婦はとんでもないと断りましたが… 三晩つづけて 富右衛門の夢に牛があらわれて 闘わせたてくださいというのです。 富右衛門は決心し 闘牛に挑んだそうです。 見事勝利し賞金を手にいれて それを元手に 牛の仲買として 里一番の大金持ちになったとか・ その後彼は仏門に入ったそうですが、 京の仏師に 牛の木像 を作らせて、 その後三室戸寺に納めたと。 その木像はこの「 宝勝牛 」の胎内に… 勝運あらたかなのは、 横綱 若乃花 の 平成10年春場所での優勝。 場所前に絵馬を奉納して 見事優勝だったとか。 手の平はほぼ同じ… でも指短っ。゚(゚´Д`゚)゚。

うじ三室戸寺をたずねて

イメージ
梅雨の晴れ間の有効利用!! アジサイ満開の 三室戸寺 に行ってきました。 6月中は ライトアップもされていたとのこと、 ほぼ満開を過ぎた紫陽花。 青空よりもやはり雨露があったほうが、 似合っているように思いました。 三室堂【みむろどう】 とあり、 かつてこう呼ばれていたことを 伝えています。 宝亀年間(770~780) 光仁天皇の勅願 によって 行表 が開山、 はじめは御室戸寺と称したそうです。 のちに、 花山・三条・白河三帝の 離宮となったことで、 「 三室戸寺 」と名を改められたとのこと。  5千坪の大庭園に咲きほこる1万株。 石段をあがるとヘビにトグロを巻かれた 髭面の方が鎮座されています。 狛蛇…頭は老翁で体は蛇、 台座は 蓮 ってこと。 実は 宇賀神 さんでして、 日本神話に登場する 「 宇迦之御魂神 」 (うかのみたま) に由来します。 財運・良運あらたかとか(・ω・)v 本堂は江戸時代の 重層入母屋造り 。 文化二年の建立と伝わります… 正面唐破風の向拝。 見上げるとみごとな彫刻!! 龍の蟇股彫刻も素晴らしいのですが… この「 手挟み (たばさみ) 」という部分は、 鎌倉時代ころから設えられたようですが、 桃山時代・江戸時代になると透かし彫や 籠彫を施したものが現れてきて、 図様も多様化してきたそうです。 まさに円熟期の時代の彫り物です。 近年境内にはいろんな石像が乱立?? したようで・・・ こちらはウサギさん。 宇治は古来には菟道 (うじ) と 称されていたこともあったそうです。 いまは「 とどう 」の読みで 地名として残っています。 仁徳天皇の弟にあたる 菟道稚郎子 (うじのわきいらつこ) が 宇治に来た際、 兎が道案内 したという 伝承が残っています。 狛兎は球を抱いていてが、 その球の中には卵型の石が… 球のなかで見事立てられれば 願いが叶うということで挑戦!!?? 虎次郎は即立ち(TдT)でしたよ…