神戸山の手をあるく〜神戸市立北野小学校

鉄筋コンクリート3階建ての建物は、
19316年竣工のもと神戸市立北野小学校

いまは「北野工房のまち」として、
神戸北野異人館街観光客の
ハブ空港的な役割を担っています。
道幅の狭い界隈のなかにあって、
旧校庭が大型観光バスの
駐車場として活用されているのです。

レンタサイクルには虎チャリ
旧北野小学校は
1908年(明治41)の開校でして、
実は阪神淡路大震災の翌年にあたる
1996年に近隣合併したのです。
その後校舎は空き家になっていたところ、
地元団体が協議で再生が決まったそうで。
オープンは学校閉校の2年後にあたる
1998年の7月のことだったそうです。
1931年建設のモダン校舎は、
神戸市営繕課の設計なのですが、
昭和初期に市内で建設の校舎のなかでも、
随一のモダンデザインがみられます。
細かいところにも緩いカーブ
コンクリートの仕上げが秀逸です。 
内部は小学校時代の間取りが
ほぼ忠実に残存されています。
アットホームな雰囲気を感じるのは、
その影響なのかもしれません。
北野小学校保存コーナーには
金次郎さんも…
小学校なので階段差も小さいので、
シルバー観光客にはちょうどいいかも。

 吹き抜けの天井からシャンデリア。
3階にあがると大講堂がありました!!
近年耐震性を理由に、
歴史あるコンクリート製校舎が次々と
その姿を消していく情勢にあるのようです。
十数年前大震災があった神戸の地では、
旧校舎が新たな役割を果たしていました。

神戸市立北野小学校
→北野工房のまち
建築年:1931年(昭和6)
設計 :神戸市営繕課
構造 :鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、3階建

このブログの人気の投稿

村野藤吾のファサード⑫読売会館・そごう東京店

野球帽の研究 補講〜高校野球帽

異界との出入り口《春日権現験記絵》