芦屋を駆け足にて② 打出天神社

打出といえば、その名の通り
打出の小槌伝説」が語り継がれる場所。
「打出町」とか「打出小槌町」って地名が
今に残っています。

芦屋の伝説はこんな感じです。
昔、芦屋の沖に竜神が住んでいいて人に化身して、
朝廷に小槌を献上したそうです。
この小槌を打ち振ると、
何でも願い事が叶うという大切な宝物。
この宝の小槌が、
どうしたことからか打出の長者の手に伝わったとか。
どのようにして長者の手に入ったのか、
わからなかったそうですが、
むかし都で仕えていたときに、
手柄をたてたので褒美に貰ったとのだと。
そんなお話。

天神さまを奉ったのが京都の北野天満宮に
菅原道真公が奉られてからほどなくとい創社…
平安時代以来の天神社っていうより、
もともとは生まれた土地の守り神である
産土神を奉ってた神社だったようです。

第2次世界大戦の戦火でほとんど焼失し、
阪神淡路大震災でも拝殿や鳥居が倒壊…
神宮寺の庫裏も
1992年の火災で焼失されたりとか、
最近はちょっと受難続きなのです。
小槌みくじ」なるものがありましたよ。

打出は昔から交通の盛んなところ。
京都から伊丹を通る旧西国街道は
打出に来て初めて海辺に打ち出します
はじめて海を目の当たりにするのは
実はこの地なのです。
海に打ち出たところで…
潮の香りや舟の姿に旅人は今までの旅とは、
違った印象を受けたのだと思います。
大海原をみて
未来への期待を高めたのでしょう。

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