光と影と...『マレフィセント』

こないだAERAの表紙にもなった
アンジェリーナ・ジョリー主演の
マレフィセント』観ましたよ。
アンジェリーナ・ジョリーの
セリフ回しも捨てがたかったのだけど、
あえて あやや が声優 をしているので、
あえて吹き替え版を。

光と影を映し出すこの作品の、
いわば明るさの象徴のような存在が、
「王家に生まれながら、
マレフィセントに呪いをかけられたために、
身分を隠して森のなかで育てられる。
輝くような美しさと自然を愛する心の持ち主。
人間の国とムーア国の平和の鍵を握る。」

ジョリーが表紙のAERAに
「Princessの系譜」って特集があった。
東京ディズニーランドには
ビビディ・バビディ・ブティック」って名の
プリンセス願望を叶える場所があるのだという。
変身できるのは3歳から
小学生6年生までの女の子に限られる。
シンデレラ、スノーホワイト(白雪姫)、
美女と野獣』のベル、
塔の上のラプンツェル』のラプンツェル、
そして
『眠れる森の美女』のオーロラになれる??

『マレフィセント』もPrincess。
スターウォーズのダークサイドの様相だが、
れっきとした女王なのである。
ジョリーが言う
「誰だって、
人生のどこかで辛い思いを経験するものよ。
子どもの時にいじめられたり、
周りの人たちに馴染めないと感じたり、
自分の周囲に壁を作ってしまい、
暗く、怒りに燃える人になってしまうのは、
よくあることだと思う。」と...
そしてこう続く、
「その暗いところから
戻ってくることはできるのか。」
 
ディズニー映画のおとぎの国は、
1930年代後半の
世界恐慌を引きずっていた。
シンデレラは
「…第2次世界大戦後の時代。夫を亡くし、
たくましく生きるしかなかった…」
時代を表していたのだとみられている。

プリンセスの系譜からいくと、
『眠れる森の美女』の
オーロラはヒロインでありながら
個性はみられなかったような存在。
しかしその後のプリンセスは、
ベルにしろ、ジャスミンにしろ、
翻弄されるのではなく、
自ら行動を起こしていくのである。

「ここから先は、
プリンセスにタブーはない。」

白馬に乗った王子さまを待ち受けるってのは、
もうそんな女性いませんから??...
リアルな現実はディズニーアニメでも、
すでに大活躍ってことになっているのです。
男の子はどこにいるのかとふと心配。

『マレフィセント』が否定しつつも、
「真実の愛」を探し求めて、
たどりつく深い眠りを解く「KISS」??

アンジェリーナ・ジョリーは、
これまで社会の貧困問題をはじめ、
いろんなことと闘ってきた。
ジョリーの凛とした立ちふるまいが、
スクリーンのなかに溢れていた。

そこには単なるツンデレではない、
「かわいさを正義」的な価値とみていた
そんなふうに思える時代の
終止符が打たれるのかもしれませぬ。

みなさんぜひぜひ映画館で!そして...
ジョリーのセリフを聴かねばなるまい。

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