光明皇后のおられる場所へ〜法華寺

東大寺が聖武天皇の「総国分寺」ならば、
法華寺は光明皇后の「総国分尼寺」
高校生のころクラブで来たのは
秋の頃でしたがあまり覚えていない...
鬼瓦に慶長7年の刻銘がある
桃山時代の「鐘楼」、
入母屋造、袴腰(はかまごし)つき。
平安遷都とともに衰えていたそうですが、
豊臣秀頼の母淀君によって復興されたそうです。
本堂は桃山時代に再建された和様の仏殿です。
本堂におられるのが光明皇后をモデルに
刻まれたといわれている
木造 十一面観音立像」。
4月におこなわる「ひな会式」、
善哉童子 五十余体とともに
お姿を見せられます。
光明皇后が蓮池を歩かれた
姿を写されたのだと
言い伝えられていまして、
普段は御前立がおられます。

蓮のつぼみと丸めた葉を
交互に並べた光背が独特のものですが、
1905年に当時の姿に補作されたものです。
長い右手で裾を軽くつまんでいるところは、
まさにファーストレディーの雰囲気。
【写真は絵ハガキより本像】
像高1mほどなのですが、
その存在感はなかなかのものです。
なまめかしさをも漂っています。
ほんと色っぽいお姿です(・ω・)v
平安の美女のシンボルでもあったそうで、
虎次郎もちょっとタイプかも
全体をほぼ一木で造りで、
右手に持つ花瓶も含めて一木。
髪や装身具は金属で作られていています。
これは寺伝にて法華寺に伝わるお守り犬
光明皇后様のお考えのものだそうで
今も寺伝どうりに尼僧の手作りだとか。

プチならにも出てたので欲しかったのですが、
なんと。。。小さいのでも2300円、
大きいのだと3300円もするのです。
金製のペンダントってのもあった。
銀製だと3万円、金製は8万5千円...
どんな人が買うのかな?と思っていたら、
やはりお犬さんなので
安産祈願なのだそうです。

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