霊山寺本堂〜鎌倉期の至宝へ


霊山寺本堂へイザ!!!
1283年(弘安6)に改築された本堂は、
密教寺院の代表的遺構ということで
「国宝」になっております。
鎌倉時代以降の仏堂は、一つ屋根の下に
仏さまの空間と人の空間をはっきりと
区分されるようになったと言われています。
仏の空間である内陣よりも
人の空間である外陣や脇間が、
立派になってきた頃の時代を表すツクり。
外陣は、柱を省略した広間になって、
天井も張られるようになったそうです。
ここの本堂は外陣の全面に
天井が張られた早期の遺構だから
「国宝」なのです…
本堂内陣の本尊 薬師如来坐像
脇待の月光菩薩立像、日光菩薩立像は、
普段はお会いすることができません。
こちらは絵ハガキにて...
秋薔薇の時期に
特別開帳ということなのですが、
明治までは
20年に一度しか開かれなかったのです。
春日厨子」の厨子の扉の内側には、
聖徳太子と行基菩薩の姿が描かれているとか。
本堂前の袴腰(はかまごし)の付いた「鐘楼」。
絶妙なバランスは室町初期の賜物です。
下から見上げると
また違った印象を受けます。
こちらは「開山大師堂」。
もともとは行基菩薩がおられたのですが、
江戸時代より弘法大師が本尊とされ、
歴代徳川将軍の位牌が祀られています。
黄金殿や白金殿とは一線を画している風情が、
ここかしこにみられます。
ヤマボウシの花にて。。。
霊山寺を訪ねるおしまいです(・ω・)v

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