イブイブで文楽でハレル〜や


クリスマス・イブとなりました。
この日を愛しむ人々の心が
いつも平穏をもたしますように。
イブイブな日に大阪元川口居留地にある
川口基督教会で「ゴスペル・イン・文楽」を
みせてもらいました。
10月の水都大阪フェスでアヒルちゃん
見たついでに寄ったときに
その開催を偶然知りました。



指定席券は早くに完売していたようですが、
当日「立見券」が販売されるというので、
行ってみると...半額で見れることに。

川口居留地」と呼ばれたこの地は、
多くの来日宣教師たちが伝道をはじめ、
ミッションスクールなどが建てられました。

1869年、長崎から大阪にやってきた
米国聖公会宣教師
C.M.ウィリアムス主教は、
ここ川口に移住されたそうです。

翌1870年、
英学講義所を開校するとともに、
英語による礼拝を始められます。
これがこの地での、
キリスト教宣教の始まりと伝わっています。

1881年に教会が設立され、
現在の礼拝堂が建設は1920年のこと。

しかし、1995年1月17日の
阪神・淡路大震災では、教会も塔が倒れ、
礼拝堂も大きな被害を受けられました。

取り壊しするしかないとも思われましたが、
世界中の多くの人の支援もあって、
1998年に礼拝堂は復元されたのだそうです。

重厚なレンガ造りのゴシック風建築、
そして頭の尖った尖頭アーチ窓、
2階建塔屋はどこか同志社大学良心館
モデルとなった同大学の啓明館を思わせます。
同志社大学 啓明館












震災後耐震補強なども施されたが、
経年劣化もあって雨漏りなどが
見られるようになっていたのだそうです。

この話を聞いたのがクリスチャンでもある
人形浄瑠璃文楽の
豊竹英大夫(とよたけはなふさだゆう)さん。
「文化的価値のある教会で文楽を上演、
収益金を寄付し、修復に役立てたい」と提案され、
この公演が実現することになったそうです。

指定席の方の案内が終わってから...教会へ。

礼拝堂内はいつもと違った表情。

大夫と三味線が出語りで演奏する
(ゆか)」という場所は、
本来は舞台の向かって左手である
上手側にあるのですが、
パイプオルガンがあるので下手に。

衝立は置かれていますが、
くるっと回る「文楽廻し」は今回は
設えていませんので、
大夫・三味線ならんで演じられました。

壁面にあるステンドグラスの一つ。
旧約聖書に出てくる美しい花々が
あしらわれていました。

切妻屋根のもとで・・・いよいよ。
上演中は撮影できませんでしたので...
今日12月24日(火)の
ニューステラス関西」で放送される予定。
立ち見だったので
ボクの近くで撮影されていたので...

DVDでまたおウチでゆっくり楽しみます。

「日本聖公会 川口基督教会 」

建築年:1920年(大正9)
改修年:1997年(平成9)
構造:鉄骨煉瓦造2階建
設計:W・ウィルソン 施工:岡本工務店
改修:一粒社ヴォーリズ建築事務所
大阪市西区川口1-3-8
【国登録有形文化財】

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