竹原の町並みをたどる⑦ 森川邸


本川の右岸に建つ「森川邸」。
元竹原町長 森川八郎さんの
邸宅だったそうです。

塩田経営を背景に作られた
明治初期の質の高い住宅建築。

竹原の塩田は、赤穂塩田についで
入浜塩田として開発されたもの。
塩田の経済発展が
町人文化を支えたと言われます。
竹原の塩は、糸魚川、直江津、庄内、
能代、津軽など各地の港に送られ、
竹原の塩が届くと「竹原がきた
といわれるほど有名だったそうです。

竹原地蔵町の地に野島家として建てられ、
1916年(大正5)に移建されてきたとか。
玄関、座敷、そして台所は同時に増築されたもの。
玄関前の格天井も美しい...

主屋、風呂場、及び便所、離れ座敷、茶室、
隠居部屋、土蔵、表門、脇門の
8棟の建物を配されています。

座敷は全体が数寄屋風の茶がかかった印象。

座敷に面して庭園が設けられています。



大正期の豪邸と呼ぶにふさわしい、
質の高い和風住宅がよく手入れされて、
残されてきたと感心します。

茶室は、不二庵の作となるものだそうです。
 
天高気清
空が晴れ渡り、
大気が澄みきっているさま。

陽射しが手水鉢に注いでいますが、
どこかしか涼しげです。

竹原格子」と木々の移ろい...



台所

炊事場も最近まで現役だったそうです。



森川さんの番傘を見ていると...

突然 通り雨???
いや本気の雷雨がやって来ました( ;∀;)

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