自分の"場"で生きる道〜『風立ちぬ』を観て

映画の日が待ちきれず...
出張の帰りに観てきましたよ!!

零戦の設計者・堀越二郎の半生記。
マニアの羨望の的でもある「零戦」は、
戦争とか愛国心とかいうサイドに
ぐっと掴まれてたように思います。

宮崎駿さんのインタビュー記事が
朝日新聞にのっていたのを先日読みました。
零戦を生み出した人たちの
キモチをこう語られていました。
「彼もそう感じたかもしれませんが、
 同時に『それは自分の関わることではない』
 とも思っていたはずです。
 無論、堀越二郎も一人の日本国民としての
 戦争責任を負っていますが、
 一人の技術者が歴史全体に責任を持つ必要はない
 責任を問うのはくだらない、と思います。」と。

ところで映画の堀越二郎の声を担当したのは、
実は声優さんではありません。
庵野秀明さんというアニメ人。
新世紀エヴァンゲリオン』の監督だとか。
虎次郎はエヴァンはあまり知りません。

いい声だからでなく、存在感で選んだ」そうで、
「早口」「滑舌」「凛としている」とした主人公の
イメージにぴたりと来て庵野さんに頼んだとか。
「庵野は飾らず、時代を精いっぱい生きている。
 現代で、堀越二郎に一番似ているのは彼だな、
 と思ったんです」と語られます。

ジブリ映画は考えさせられるから、
最近は遠ざけていたのだけども...

でもでもヨカッたです。

同じインタビュー記事にこうも語っておられました。
「半径30㍍か100㍍か。
 それが自分のできる範囲の限界で、
 それでいい、と思うしかない。
 以前は世界のためか人類のためか、
 何かしなきゃいけない、と思っていたが、
 ずいぶん変わりました。

 社会主義運動にも
 興味がなかったわけではありませんが、
甘かった。
 かつて毛沢東の写真を最初に見た時、
 なんて嫌な顔だろう、と思いました。
 周囲が『大きな温かい人だ』と言うから、
 たまたま写りが悪かったんだ、
 と思おうとしたけど、
 その勘を信じればよかった。

 他にもいろいろ、判断の間違いがありました。
 実によく間違える人間だと思います。」

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