大阪なんば・瑞龍寺の布袋さん

七福神のなかでは「布袋さん」は、
なかなか出会うことがムズカシイ。
実は布袋さん神様ではなく僧侶なんだそうです。
こちらは大阪・なんばの「瑞龍寺」の布袋さん。

四つ葉橋筋に面していて、
実はお隣は「蓬莱パンチャン551」さん、
よくお店には行くのだが知らなかった。

桃の蟇股なんかみると・・・
中華屋さんの門みたい。

七福神は、恵比須大黒天と福の神の
ペアから始まったといわれ、
関西の商家では今でも
この二神が祀られていることがあります。

弥勒菩薩の化身とも言われ、
中国では王朝が代わる時に現れる一種の聖人。
次第に神格化されてきたようです。
日本へは禅画のモデルとして入ってきたようで、
京都の伏見人形の布袋像が集められる習慣が広まって、
その風貌から日本でも人気の福の神になったようです。

「瑞龍寺」は黄檗宗萬福寺末寺で薬師三尊が本尊。
寛文10年(1670)に黄檗宗の
鉄眼和尚を招いて中興開山したそうです。

黄檗宗では 布袋は弥勒菩薩の化身と考えられていて、
京都宇治の「萬福寺」の天王殿でも、
とても大きな布袋さんに会うことができるそうです。

鉄眼和尚は、わが国に一切経の版木がないのを嘆き、
全国行脚募財した結果、
一切経の木版6956巻32万頁を完成したとか。
その間洪水と飢饉に苦しむ人々を救うため、
一切経の募財を救済に投じ、三度目に目的を遂げ
鉄眼は一生に三度一切経を刊行せり」といわれ、
その徳の高さから一般に「鉄眼寺」と呼ばれています。

境内にある「お勝稲荷」。
江戸堀河内屋作兵衛が境内に小社を創建した。
鎮守社として今に伝わる神仏習合の名残です。

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