司馬遼太郎を感じる場所


東大阪市下小阪にある「司馬遼太郎記念館」、
安藤忠雄さん設計の「大書架」を見上げてきた。
「蔵書で囲われて、闇に包み込まれたような、
 かすかな光の空間のイメージ」しているとか。

この建物を設計するときまず一番に考えたのが、
大量の蔵書の存在だったらしい。
自宅の玄関、廊下、書斎、書庫などの
書棚に収まっていた約6万冊の
蔵書世界をどう体現できるか…
うち2万冊たちが私たちを圧倒させる。

展示室の一番奥の天井のコンクリートにシミ
それがどことなく坂本龍馬に似ているって…

太陽の光が時間と季節の中で変化する、
その移ろいを楽しむのに
ここちよい空間が広がっていました。



書斎に面している庭は、
司馬遼太郎さんが好きだっという

「雑木林」が広がる。

クス、シイ、クヌギ、ヤマモモ、エゴノキ…

執筆の合間に休憩したり資料を読んだ
ソファーから四季の移ろいを感じていた。



文才のない虎次郎も秋の陽射しを感じながら…

カフェでサンドイッチセットを!
食い気優先なのである。
そして...
ミュージアムショップで手に入れた
「菜の花の種」のついた絵はがき。

命日である2月12日は「菜の花忌」で、
館内をはじめ街角を彩るのだそうです。

このブログの人気の投稿

村野藤吾のファサード⑫読売会館・そごう東京店

野球帽の研究 補講〜高校野球帽

異界との出入り口《春日権現験記絵》