唐津の獅子たち

「唐津くんち」には
一番曳山の「赤獅子」をはじめとして、
二番「青獅子」八番「金獅子十二番「珠取獅子」、
そして今は失われている「黒獅子」とまさに
獅子たちが舞うお祭りです。
唐津駅前の「赤獅子




















刀町の赤獅子は、獅子舞の獅子を模した曳山で、
文政2年(1819年)に刀町の石崎嘉兵衛が
お伊勢参りの帰りに京都祇園山笠を見て感動して、
帰郷後に仲間とともに唐津神社へ奉納したもの。
唐津神社の境内には「狛犬」がたくさん、
唐津神社の「狛犬」のことを調べていると...
「神社にいる狛犬は、
 左が「獅子」で右が「狛犬」」と。
「獅子は口を開けており(阿形)、
 狛犬は閉じています(吽形)。
 また、狛犬のみ角を持っています。
 角が無いものもあります。」

そう言えば、
大阪・若宮商工稲荷神社の狛犬にもドロップを
舐めているようなのがいました(・ω・)v
いくつかの獅子には珠を食む姿。
 

十二番「珠取獅子」は実は獅子ではなく
阿吽(狛犬)をモデルにしていて、
前脚の片方のみを珠にのせる一般的な獅子と異なり、
四肢(四本足)を珠にのせた姿でとても珍しいそうです。
境内の大きな絵馬には「珠取獅子」の姿がありました。
今年の大絵馬は13番ヤマの「

水主町(かこちょう)のヤマはもともとは「」ではなく、
「龍王丸」を作る予定だったそうです。
しかし、江川町で「七宝丸」を造ることになったため、
海と水に関わるものとして「鯱」を造ることになったとか。
ただ急きょ造られたため大きすぎて、
曳山の痛みが激しかったことから
1928年(昭和3)に作り直されたのだそうです。

曳山展示場では仲良く並ぶ「鯱」と「七宝丸」
ところで唐津くんち巡行する順番は、
曳山の製作年代順で曳かれるのですが、
十三番曳山の「鯱」と十四番曳山の「七宝丸」は
4日の町廻りの時に順序を入れ替えて
曳かれることになっているそうです。
順番を入れ替える理由は、製作年が同じだから...

三番ヤマ材木町の「亀と浦島太郎」


曳山が完成したのは、「鯱」が先だったのですが、
唐津神社への奉納は「七宝丸」が先...
こんな理由で紛争となり、
今ではこんな順序に至ったと伝わります。
市内にある「曳子の像」


参考文献:唐津くんち情報『唐津くんちに来んね!』

このブログの人気の投稿

万博のユニフォーム

異界との出入り口《春日権現験記絵》

村野藤吾のファサード⑫読売会館・そごう東京店