帝都食べ観て「De Shibuya vers demain」

あの震災で再び注目を浴びることになった
「渋谷マークシティ」の 岡本太郎さんの
《明日の神話》の前に立った。

















《明日の神話》
は地獄絵なのか?
TAROの黙示録に明日はあるのか・・・
ちょっと不安を抱えながらの対面だ。



















確かに描かれているのは
「原爆が炸裂する悲劇の瞬間」そのもの。
でもこの絵が語る先には、
被害と加害という関係ではないのだと。
岡本太郎の
「人は残酷な惨劇さえも
 誇らかに乗り越えることができる、
 そしてその先にこそ
 「明日の神話」が生まれるのだ」
というメッセージ
   込められていると言われる。


















制御しきれないチカラとの闘いが続いてる。
これからどこに向かうのか?
あの時とは違う時間が過ぎても、
「負けないぞ」明日の神話
再び
語りかけてくれていたはずなのだが・・・


ふと・・・
アートは見る時期によって趣きが違うもの、
そのことこそがアートなのだという
美術家がいたことを思い出した。


東京メトロ銀座線は「渋谷マークシティ」
2階の「EAST MALL」に直結している。
地下鉄なのに高いところから走り出す。
改札に向かうエスカレーターを上がったところ、
そこに渋谷のもう一つの壁画がある。

















《Bright Time》という陶板画。

島根県津和野町を拠点に
世界的に活躍しておられる
天津恵(あまつ けい)さんの作品で、
設置されたのは2000年のことで、
《明日の神話》よりシブヤ先住民だ。

「宇宙の中でもっとも美しい星。
 太陽の輝きのなかで世界が目覚め、
 鳥たちがはばたき、
 リズミカルな音が聞こえて時を感ずる。」

「De Shibuya vers demain」とは仏語で
「渋谷より明日に向かって」の意、
被災地にリズミカルな音が刻まれる日が
訪れることを祈らずにはいられない。






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