大大阪をあるく12 江戸堀コダマビル





















「江戸堀コダマビル」
元々は戦前に綿布商として成功した
児玉竹次郎氏の個人住宅でありました。

8mに満たない間口に南北に長い
ロケーション、
京都で言う「鰻の寝床」のようですが、
今でいうセットバックで、
狭さを感じさせない
「構え」で建てられています。

















塔屋が付いたスパニッシュスタイル
都市型住宅の洗練された建物。

















光庭を設けて地階から屋上までを、
立体的に計算されたプランニングは
現代でも見習うべき点があります。
2階には当初の復元模型が置かれていました。

















1階の窓には小さなステンドグラス
なかなか江戸堀界隈の洋館もええもんです。


















正面左側にあった
巨大な石は今は解体されている
旧 日本火災海上保険株式会社
   大阪支店ビル

柱頭であったのだそうです。





















「児玉竹次郎邸」
建築年:1935年(昭和10)
鉄筋コンクリート造3階建 地下1階
設計:岡本工務店
【国登録有形文化財】


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