大大阪をあるく14 旧大阪産業信用金庫






















「旧大阪産業信用金庫」
銀行建築って明治、大正、昭和初期は、
いわゆる信用してもらうための面構え。

土佐堀川を背にするという
ロケーションのお陰もあり、

持ち主が代わりながらも長年愛され、
今は北イタリアのクッチーナと、
魚介類を中心とした新鮮な食材が主役の
イタリアン「リストランテ・サリーレ」

ウエディングパーティーもできる
重厚な雰囲気だが、
ランチだとややリーズナブルらしい。
ちなみに「サリーレ」とは
イタリア語で「昇る」という意味だとか。


もともとは
グレイのゼツェシオン風
の外観だったのは、
改修によって赤い煉瓦建てに。
建てられた頃よりも古典風な趣をみせる。


ちなみに
ゼツェシオン風」とは、
過去の様式に捉われない
新しいデザインを目指した様式のことで、
あの原爆ドームもこの様式だといわれる。

















玄関上部の庇を兼ねたバルコニーの重厚感は、
当初の意匠をよく残しているとのこと。
大きなエントランスは
シェル(貝)で縁どられた額縁のようで、
特別な空間にいざなう仕掛けとして、
ぴったりのようにも思える。


「旧大阪産業信用金庫」


「大阪産業信用金庫」→
「駿河屋」→「ゼンセン同盟」→
「内外内田実業」→
「リストランテ・サリーレ」
建築年:大正末期
鉄筋コンクリート造3階建 地下1階
設計:不祥


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