カープとベープ





















1949年に正力松太郎氏から提唱された
「プロ野球2リーグ構想」から半年も経たずして、
広島にもプロ野球チームをという手が挙がった。

広島市、広島県、中国新聞社などで結成された
市民球団「広島カープ」は、

1949年11月28日に加盟となる。

















「鯉という英語が複数でもSがつかない」
「カープ」は単複同形なので名付け親は、
正しく使っていたようだが、
初めての公式戦のプラカードは、
「広島カープス」になっていたらしい。























1950年2リーグから加わった
「広島カープ」もメモリアルの60周年だ。
あの「カープの秘密基地」には
歴代のユニが飾ってあるのだが、
ひとつ不思議なキャップが存在する。
「G」のようにも見えるがそんなハズはない。
実は「C」にカタカナの「フ」を合わせたもの。












「フ」とは広島が創業の「フマキラー」のこと。
特定の親会社を持たなかった市民球団は、
すでに発足1年目に経営的に行き詰まる。
「樽募金」だけでは乗り切れなかったところに、
地元企業の「大下回春堂」
資金援助することとなったのだ。

二代目社長・大下俊春 氏がカープの
取締役だったこともあり、
1952年から帽子には「C」に「フ」が、
そして袖には「フマキラー」の袖章が付いた。
















今では極々あたりまえになり、
ユニフォームの袖にヘルメットと、
最近は左腰にも着ける球団も増えてきているが、
「スポンサーマーク」は広島が発祥だった。





















ちなみに「カルピオ」のユニには袖章は、
見当たらなかった。。。

一説によると定かではないが、
「連盟から怒られて外した」って話もあるとか。
そんな曰く付きだからズムスタの
ユニフラッグにも復刻とはならなかったのか。



ただ、今でも広島カープのスポンサーの
一つであることにかわりなく。
ズンスタのフェンスにも「ベープ」が健在である。















ところで、この「フマキラー」という言葉、
「フライ(ハエ)」+「マスキート(蚊)」

+「キラー」の造語で、ハエと蚊の殺し屋

        という意味なんだそうだ。



「広島」って意外と いろんな
メジャー企業の発祥地でもある。

あのプロ野球チップスの
「カルビー」創業は広島で。
1973年までは本社があったそうだ。
そういえばズムスタの売店でも
プロ野球チップスが売られていたしな〜。





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