「月見る虎図」は何を想う??

「美の巨人たち」を観た!!
そう今日は虎は昼に
星にやられちゃったので。

津和野にある
葛飾北斎美術館にある
1844年「月見る虎図」

「八十五老卍」の落款は、
葛飾北斎 が85歳で
描いたことを示す。


獰猛でない表情は
まるでディズニーアニメのよう。
満月を見てうっとりの表情。










虎が遠く離れる月をなぜか垂直に空を見上げる。
月だけでなく大宇宙と向き合う虎
「無限の彼方にさあ行くぞ〜」って感じかな。


実は東京ディズニーランドにある
唯一の和食レストランは、
「北斎」っていう名があるそうだ。













スタジオジブリの 高畑 勲さんの
『一枚の絵から 日本編』って本に
この絵が紹介されてるらしい。

地を掴む獰猛な爪や毛並み、
筋肉のしなやかさが漲る虎は、
猛獣たる日々を過ごしているはず。
でも月を見上げると自分のちっぽけさを、
感ぜずにはいられないそんな境地なのか。


思わず微笑む愛嬌のある虎。
「雨中の虎」 「雪中の虎」とならんで、
北斎の宇宙的なスケールを感じさせる逸品だ。





  

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