シャッチーな建物たち

名古屋城の最寄りの駅は
「名城公園」ではなく
「市役所前」なんです。
県庁もすぐ近くなんですが、
市営地下鉄なので
そんな名称になっています。






名古屋市の本会議場は、
「円卓議場」になっています。










「なーごらっチョ市長」さんは、
実は苦境に立たされることの多いのですが、
市政を丸く治めようとの意図なのですが。















最上層の四方にはシャチが睨みをきかせる
名古屋市役所本庁舎はの中央塔の高さは53m。
1933年に天皇御大典事業として
建てられた「帝冠様式」の代表作です。

「帝冠様式」とは、近代的な建築に
和風の屋根を載せる建築様式のことをいいます。















設計はいわゆるコンペで金賞を受けた
平林 金吾 さん(1894年〜1981年)の手によるもの。

「私は名古屋の近郊西春日井郡豊山村で生まれ、
 毎日お城を眺めて育ちましたので、
 あの金鯱城が頭にコビリついていました。
 だから、応募にあたってお城を取り入れて、
 ローカル・カラーを鮮明に
 浮き出すことに苦心しました。
 たまたま、当時の建築界に東洋趣味、
 日本趣味が台頭していましたので、
 これを加味したのでしたが、
 その表現が屋上の高塔/名古屋城の櫓なのです。」

平林さん自身がこのように語られています。

実は大阪府庁舎の設計も、
岡本馨さんとの共同設計で
彼のものが採用されています。
















どちらかと名古屋城にもっとクリソツなのが
隣接している「愛知県庁舎」です。
1938年に建てられました。
ちなみに建物の大部分を覆う茶色いタイルは、
瀬戸物の産地であることを
印象づけているのだそうです。

















ところで、名古屋市庁舎の玄関ホールと
階段には国会議事堂で使われた

山口県産『小桜』という大理石の余材が
使われたのだそうです。


ちなみに、
「♪名古屋はええよ!やっとかめ」
って
ウタにこんな一節があります。

♪もしも東京が 直下型大地震で壊滅したとしたら
 そう! 日本の中枢は名古屋へ移り
 瑞穂(みずほ)グランドが国立競技場に
 小牧が国際空港に
 そして! 名古屋市役所が 国会議事堂になるのだ!

でも「直下型大地震で壊滅」って、
あまりにも直接的でコワ過ぎる。


    

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