タイムスリップ大阪万博 その2 ガスパビリオン

「タイムスリップ大阪万博」シリーズ、
第2回は「ガスパビリオン」です。
このパビリオンは大阪ガスをはじめとした
ガス事業者が出展したパビリオンでした。

どう観ても
豚の蚊やり」が 上から
押さえつけられているようにしか
ボクには見えません。

実は「人が怒ると角がたつ
ということで、角をなくした
ゆるやかな曲面にしたらしい。
建物全体で笑っているイメージを
表現したのだそうです。

ガスパビリオン
長谷川明さんの3D


テーマが「笑いの世界」だった。
まさしく「笑いの大阪」の象徴的なもの、
巨匠 ジョアン・ミロ(1893-1983)の
作品 巨大壁画「無垢の笑い」も
飾られていました。

無垢の笑い」は、
高さ5メートル横幅12メートル、
640枚の陶板で構成されています。
万博のあとは、
日本庭園とお祭り広場の間にあった
万国博美術館」の建物を利用した
国立国際美術館」の
所蔵となったそうです。

「国立国際美術館」
 地下ホールの「無垢の笑い」

ただ「国立国際美術館
そのものが老朽化を理由に、
2004年に大阪・中之島に
移されています。

ガスパビリオンそのものは、
万博会場なかで唯一、
館内電力・空調の全てを
ガスエンジン自家発電で
まかなっていたという。

いわゆる
コージェネ」技術の発端とも
いえる存在だったそうである。
現在ではマイホーム発電
「エコウィル」のルーツというわけだ。

ところで「ガスパビリオン」って
「ポートピア’81」
「科学万博 つくば’85」
「国際花と緑の博覧会」(1990)
にも登場しています。
ポートピアのときは
「大阪ガス」の
パビリオンだったからですが。
ogマーク
くっきりとしていて
商魂バリバリのフォルムでした。

ポートピアのなかで、
大阪万博の「ガスパビリオン」に
対抗できるのはあのコーヒーカップの
「UCC館」ぐらいかもしれませぬ。
これが「UCC館」です。
ただ1986年には
「UCCコーヒー館」から
UCCコーヒー博物館
に衣替えするときに、
カップのフォルムは姿を消しました。

現在はイスラム教の
モスクをかたどった
フォルムになっているそうです。
やっぱ
コーヒーカップの方が主張してるよね。

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