正倉院展をたずねて

















今日から始まる正倉院展
内覧会というのに
ご招待をいただく機会に恵まれ
一足お先に観て来ました。

まさしく内覧会だけあってゆったりと
観て歩けましたしキャプチャーを読みながら、
気になるのはまた改めて
対峙する時間も取れました。
公園内の正倉院展の案内も「予告」とあり。


















「本日招待日」とまさにVIP待遇でした。

今年の正倉院展の殺し文句は
「人生に、宝物を」

「紫檀木画槽琵琶」に描かれた
花枝をくわえた鳥は琵琶が生まれた
ペルシャに旅立つかのよう。
なかなかポスターも粋な趣なものに、
       なっていました。
13年ぶりの展示なんです〜。





















正倉院には四弦ある「琵琶」
5つ今に伝えられています。
会場には琵琶の音色も流されていました。

琵琶の数え方は「面」だそうですが、
5面のなかでも一番華麗なのがこの
「紫檀 木画槽 琵琶」だと言われています。
  (したん もくがそう の びわ)


表面のばちが当たる部分には、
なめし革をはり、虎を弓で射る狩猟
宴会の場面が山水の風景とともに描かれています。
振り向いている姿は
「パルティアン・ショット」と呼ばれる
西アジアに起源を持つ定番デザインです。
逃げながら馬上から振り返りざまに打つ矢は、

「捨てぜりふ」のいう意味として
現代ではそのコトバを用いるのだそうです。



















背面には花や鳥は
ツゲや象牙、
シカ角など多様な素材を
組み合わせた
木画技法という手法で
描かれています。
まさに鳳凰にも
まがう姿のようです。






















ミュージアムショップにも手作りの
モニュメントが飾られていました。
琵琶の
「花喰鳥」の図案。
今年の目玉はコレということなんでしょうか。




































今年は伎楽面(ぎがくめん)も何点が出品されていました。
力士」と「呉女(ごじょ)」3面と
崑崙(こんろん)」の5点が勢揃い。
この「力士」は、美女「呉女」に思いを寄せる
異形の崑崙を懲らしめる役柄です。
いずれも752年の東大寺大仏の開眼会
           で使われたものです。












  (左から「力士」「呉女」「崑崙」)

会期は11月12日(木)までで、
平日は午前9時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
金土日祝日は午後6時30分まで入館できます。




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