黄・赤・青日記 外伝 透明ランナー


広島にある小高い山 比治山
「広島市現代美術館」ちうのがあり、
広島ツアーのまず一番目に訪れたのはこの山。
市制施行100周年、広島城築城400年であった、
1989年に開館した美術館です。
















古代ヨーロッパ風なアプローチ。
建物の素材を地面から高くなるに従って、
自然石、磨き石、タイル、アルミ、といった
現代的な素材にパターン展開。
建築設計は 黒川 紀章 さんです。


虎次郎のお目当ては、
コレクション展
「そびえる物、
  記念碑のかたち」
あの岡本太郎の
《明日の神話》
 原画特別展示も
ありまして、
TAROファン虎次郎としては
大満足なわけで。。



昭和40年生まれの
アーティスト小沢剛さんの
「小沢剛
 透明ランナーは
 走りつづける」
ポスターは旧広島市民球場
よーくみると
マウンドのとこに
 地蔵が描かれています。







1988年から
プロジェクトされている
「地蔵建立」は、
 旅先の世界各地で、
 風景を小さな地蔵とともに
 撮り収めていく写真シリーズ。
 さすがに天安門広場のは
 紙に書かれた
 「地蔵」をバックに一枚。



こちらは
《地蔵建立−九龍城「香港」》1992年




広島駅地下街では彼の作品が存在感を示しています。
















 ベジタブル・ウェポン・スペシャル
  −牡蠣の水炊き鍋、とろとろ湯豆腐、
    美酒(びしょ)鍋 / 広島 2005 年

「ベジタブル・ウェポン」
    というのは、
野菜な食材から作った
銃を手にした
女性たちの
 ポートレート。
こちらは、
「さんまのつみれ鍋 銃」




現代美術ってムズカしく考えずに楽しむってのが大事。
彼の新作「広島・比治山七不思議」ってのは、
比治山の等高線模型なるものに放水栓のフタに隠された
スタンプをみつけて「スタンプラリー」をするもの。
スタンプラリーにはヒロシマの折り鶴から作られた
          再生紙が提供される。 


虎次郎が緑のミニ比治山に登っているのは、
ちと場違いな感はありましたが、
参加してこそのアートは楽しまねば。。












虎次郎お気に入りの
TAROのブロンズ像「若い夢」は、
小川さんの手によって《ホワイトアウト》
行き場を失った遭難者のよう・・・
そんな解釈でええんやろかと思いつつ。
そう思いを巡らすことこそがアートシーンなんですね。


おまけに。。
岡山駅でもTAROの作品に会いました!!
陶壁画「躍進」です。

















駅東口「つどいの広場」にあるこのアート。
「実は作品は『広告』扱い」だったそうです。
新幹線開通「ひかりは西へ」のキャッチフレーズの
山陽放送(RSK)の広告として設置されたもの。
設置から35年以上が経過した「躍進」は一時、
岡山駅改修にあわせて、移転話も持ち上がったとか。

岡本太郎にとって芸術は「大衆のもの」であり、
「すべての人が創造していくもの」。
異彩を放ち続けている存在であるからこそ、
「芸術は創ること、生きることそのもの」
 という自身の信念を万人にぶつけている。

大阪の「太陽の塔」がそうであるように、
この「躍進」も風景になりつつあるように。。



コレクション展 2009-Ⅰ
「そびえる物、記念碑のかたち」
  6月6日(土)~9月6日(日)


《ホワイトアウト》も
 9月6日(日)まで見られます。
もういちど虎次郎にも
行くチャンスがあります(爆)



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