虎の連れあいはヒョー??


吼えかかる虎!
その先には
 龍!!!


狩野山楽
[かのうさんらく]の
「龍虎図屏風」
海北友松
[かいほうゆうしょう]の
「花卉図屏風」
なかに配置されている
東博「妙心寺展」
HPのトップをかざるもの。





「花卉図屏風」(かきずびょうぶの作者は、
桃山画壇の峰と呼ばれる巨匠です。
桃山画壇は、狩野永徳を中心とする狩野派が
牛耳っていたとも言われますが、
海北友松はその中でも異彩を放っていたようです。

実は海北家は近江の浅井家の家臣。

浅井家といえば織田信長と対峙し、
最後は滅ぼされた浅井長政のことです。
それではなぜ友松が絵描きになったかというと、
当時は幼少で京都の東福寺に稚児として、
身を寄せていたからだと言われています。
東福寺にも彼の作品が残っています。

桃山画壇の巨匠といわれる友松ですが、
彼は絵の道よりも
大きな夢を抱いていたとも考えられています。
それは「海北家の再興」
画家としてではなく、
武士として生きる道を秘めつつ
素晴らしい作品を残しました。

本意ではなかったかも知れない
      桃山画壇での活躍。
内に秘めている力が素晴らしい作品を
残せるパワーにつながっていたと・・

友松さんて人は時代を超えて
尊敬できるところがあります。


















狩野山楽の
「龍虎図屏風」の
左雙を飾る
虎と言えば竹が描かれる定番のカタのスタイル。

この二匹は雌雄として描かれていますが、
縞模様の虎と斑模様???
おそらく豹を描いているのだと思います。
おそらく生きた豹が
日本で見られてはいなかったと思います。
当時は虎のメスは豹だと思われていたんですね。


ある雑誌にヒョウ柄の一番多くでる
「出没スポット」は、
大阪の京橋だと言っている人がいましたね。
虎次郎の地元の京橋がです!!


関西のおばちゃんはヒョー柄。
やはりメスは豹なんでしょうかね??
  (・ω・)v(・ω・)v






特別展「妙心寺」
東京国立博物館
 3月1日(日)まで
京都国立博物館
 3月24日(火)
 〜5月10日(日)





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