仙厓 『竹虎画賛』  虎の七ツ目???

歌舞伎の十八番に「七ツ面」というのがあるそうです。
この仙厓さんの賛は
「虎の七ツ目、よく出来た」とある。
























仙厓さんが描いた七番目の虎、
ようやく虎らしく描けたとの自画自賛だとか。
虎は七歳が一番 いいから???

「七つ違いは泣いても添え」という
適度の年齢差のあるふたりは、
深く愛し愛される仲だったとの俗諺。
でもでも、、そんな色事がこの絵にあるとは思えぬ・・・



この作品は晩年作の絶筆に近いころのものだという。
やはり十八番の得意の虎と見るのが。。。
思いのほか気持ちよく描けた仙厓さんの笑顔が、、
 この虎にはやどっていると見れば。。
仙厓さんの人となりに思いを寄せるそんな逸品だ!!













「歌舞伎十八番七ツ面」
「賀古世赤右衛門
     九世市川団十郎」







七つ面【ななつめん】とは??? 「歌舞伎辞典より」
 歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】の一つ。
 2代目市川團十郎【いちかわだんじゅうろう】が、1740年(元文【げんぶん】5年)に
 初演したといわれますが、台本が残っていません。
 箱に入ったお面を 取り出しては被【かぶ】り、そのお面の所作【しょさ】をしたと
 伝わっています。7代目團十郎が歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】に
 選んだのは、2代目 の得意な役と考えたからだと思われます。
 江戸時代には長い間上演されませんでしたが、明治に入って9代目團十郎が、
 所作事【しょさごと】『新七つ面』として復活しました。
 最近では1977年(昭和52年)、国立劇場【こくりつげきじょう】で
 2代目尾上松緑【おのえしょうろく】が新しく復活させました。

                        



←ランキングにポチットな(・ω・)v

このブログの人気の投稿

異界との出入り口《春日権現験記絵》

2015あけおめ!!

神戸山の手をあるく〜旧ディスレフセン邸