茫然自失な時代だからこそ。。

「連戦連勝」「自由自在」
「自業自得」「悪事千里」
「不可思議」「隠遁姑息」
「電光石火」「旧態依然」
「無為徒食」「密雲不雨」
「危急存亡」「青山流水」
「意気揚々」「人面獣心」



これは 円満 字二郎 さんが書かれた
『心にしみる四字熟語』に取り上げられた
 四字熟語たちだ。。。



この本の四字熟語たちは、
樋口 一葉夏目 漱石谷崎 潤一郎芥川 龍之介
 16人の文豪の名作のなかでの
     活躍ぶりが紹介されている。


この本の最後に紹介されている四字熟語
「茫然自失」
登場する作品は 島崎 藤村『新生』だ。


円満字二郎 さんがいう
「ぼくたちはときに、人生観が一変するような
 大事件に出会うことがある。
 それは、人生の危機と言っていいだろう。
 それを乗り越えるため、
 ぼくたちは「茫然自失」となる。
 だがいずれ、「茫然自失」の夢は覚める。
 そのとき、ぼくたちは新しい自分として、
 人生の続きを歩み始める。
 人生の危機は回避されるのである。」


『新生』のなかにある「茫然自失」は、
タブーに踏み入ったときの感情であり、
失うことが自分自身にも及ぶというコトバだと感じ入る。


茫然自失なことにならぬよう心がけたいものだが、
ただ「茫然自失」なった暁には
『夜明け前』として新たな空を謳歌したい。



明日の見えないイマこそ・・・
そう思わずにいられない。。

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