いずれアヤメかカキツバタ
←虎次郎の職場にある
「アヤメ」
「アヤメ」も「カキツバタ」も同科の花で区別しにくいところから、
どれも優れていて選択に迷うことを
「何れ菖蒲か杜若」と言います。
(いずれあやめかかきつばた)
源 頼政 が 鵺 ぬえ 退治で 菖蒲前 あやめのまえ という
美女を賜わるに当たって、
同じような美女12人の中から
菖蒲前 を選ぶよう命じられた時
「五月雨に沢べのまこも水たえて
いづれあやめと引きぞわづらふ」
と和歌詠んだんだそうです。
(「太平記 二一」より)
美女が沢山いれば目移りも
仕方がないというものです。
(・ω・)v
大阪市立美術館が所蔵する 尾形 光琳 が描いた、
「燕子花図(かきつばたず)」というのがあます。
「唐衣着つつなれにし妻しあれば
はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」と
『伊勢物語』詠まれた句も恋の句があります。
光琳の燕子花には、気品を感じさせますね!!
金地に岩絵具の緑青と群青であざやかな姿は、
「カキツバタ」の良さが表れています。