「若沖と江戸絵画」をたずねて1>猛虎図

9月23日から京都国立近代美術館で、
  江戸絵画のコレクションとして名高い
 オクラホマ出身のエンジニアである
 ジョー・プライス 氏のコレクション展が
         行われていました。

プライスコレクション
  「若冲と江戸絵画」

  最終日の11月5日に観てきました!!

プライスさんのコレクションは、
 江戸時代の個性的な画家の一人である、
 伊藤 若冲 いとうじゃくちゅう (1716-1800)の
    作品が中心のコレクションです。

猛虎図 / 伊藤 若冲
なかでも虎次郎が一番好きな絵が、
若冲猛虎図です。

江戸時代の画家たちの
  細部へのこだわり、
虎の愛嬌さが伝わってきました。


毛の一本一本が
丁寧な線で描かれており、
 若冲 が忍耐力の
  持ち主であったようにも思えます。

若冲 は江戸画壇のどの派にも属していなかったようで、
 実力があるからこそ
 独立独歩の画風を切り開いたのだと感じました。。


プライスさんは自身の財団 の名を、
若冲 の堂号「心遠館しんえんかん
      用いておられます。

プライスさんは、
 落款や印章ではなく
「いい作品を選んで」拾集された方で、
 作者の名前を尋ねることは
 めったにせずに筆遣いをみて
 あつめられたのだそうです。

「作品が大家と言われる画家の手によるものか、
 落款を確かめる必要はないのです。」だと。
( プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展HPより)


私たちも絵を見るときに、せっかく実物が前にあるのに、
 誰の作品だとか? 題がなんだとか?
 いつの時代なのか? ついつい説明文に目が行きます。

奈良で行われる「正倉院」などは、
 宝物よりもキャプチャー(説明文)を読むのに
 四苦八苦してしまいます。そんなうちに、、
 得てしてまず実物を見るようになりました。

虎次郎は目利きはありませんが、
 結果として美術館では作品を先ずみて、
 家に帰ってゆるりと図録をながめる。
 そんなのが虎次郎流 美術館の歩き方になっています。

そう言えば、この美術展では説明文が入り口で
 まとめて配られていました。
 「絵がじっくり観られる」そんな展示でした。

このプライスコレクション「若冲と江戸絵画」展は、
 来年1月からは 九州国立博物館
 4月からは名古屋の愛知県美術館でみることができるそうです。
 

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◎ 「若沖と江戸絵画」をたずねて 1  
           次回をお楽しみに。。。。

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