「若沖と江戸絵画」をたずねて3>達磨遊女の着せ替え

◎ 「若沖と江戸絵画」をたずねて 3  

達磨遊女異装図 / 竹田 春信 (部分)
 だるま ゆうじょ いそうず / たけだ はるのぶ


とてもユーモラスな絵で、
 見学者の笑い声が
 絶えなかった
 作品のひとつです。

遊 女達 磨さんが
着せ替えをさせられています。
さすがに
履物までは取り替えずに、
そんなところに
 情緒が感ぜられます。



気高さの象徴でもある 達磨大師 は、
 薄汚い「あぶないおっちゃん」のように描かれ、
  古びた着物の 遊女 達磨大師 を見下ろしています。


大津絵 によく描かれる題材に、
 「鬼の寒念仏」というのがあります。

この絵には、
 江戸の中期頃から風刺画である
 大津絵 にどこか通ずるところがありそうです。

このブログの人気の投稿

村野藤吾のファサード⑫読売会館・そごう東京店

野球帽の研究 補講〜高校野球帽

異界との出入り口《春日権現験記絵》