この紋所が目に入らぬか!!

水戸黄門でよく登場する
「この紋所が目に入らぬか」
で有名な、
      
徳川家の葵の紋ですが、
はじめから
徳川家の紋ではなかったんです。

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photo 徳川 家康はもともとこの三河徳川家で、
松平は
「加茂」
という氏を名乗っていました。
 「丸に三葉葵みつばあおい」
 賀茂神社
に関係があって、


京都の上賀茂・下鴨神社のお祭り「葵祭」
使われる
清流などに自生している
 
「フタバアオイ」がシンボルになっています。

フタバアオイ(双葉葵) ウマノスズクサ科
学名:Asarum caulescens
別名:カモアオイ(賀茂葵)
花期:春  山地の林下に生える多年草
   茎の先端に葉を 2 枚対生するのでこの名前となる
   卵針形の葉が特徴的
   別名のカモアオイは,賀茂神社の葵祭りに使われたことによる
   紫褐色の花を 3 〜5 月につける


一説によると、家康の祖父 清康きよやす
吉田(現在の豊橋市)を攻撃したとき、
家来の本田 正忠まさただが居城に迎え入れた時、
清康は池の水葵を見て、
「葵は本田の家紋であるが、
 今日の勝利を祝って暮れないか」
と願い、
 これを譲り受けそれ以来
 松平の家紋が葵になったらしいです。

また別の説によると、

清康の祖父 長親ながちかが三河に攻めこみ、
今川を打ち破った時に酒井家の働きを誉めて、
酒井の旗紋はたもんの葵を
  所望しょもう(=求めること)し、
  そのかわりにカタバミを酒井に与えたという話もあります。
photoカタバミ(片喰)カタバミ科
学名:Oxalis corniculata

花期:春〜秋  雑草として多く自生
 槍のような実を付け、
 触れると種を勢いよくはじき出る
 匍匐枝を出して周囲に伸びたり、
 根が鱗茎のようになっていたりで、
 芝生などに進出すると退治がやっかい
 葉は3枚のハートのとがった方が
 合わさっているような形で、花びらは5弁


「丸に三葉葵」は、
源氏由緒の八幡宮の神紋「巴ともえをかたどったもので、
  清和源氏の流れを組むものという。

ただ、
徳川家が清和源氏の流れを本当に引くかどうかは、
いろいろな見方があり「作られたもの?」とも言われています。

いずれにしても清和源氏の流れなり、
 葵=加茂氏なり格式を求めることで、
 将軍としての権威を示したかったのでしょう。

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